だいすき。だいすき。


何回、言ったかな。
本当だよ、嘘なんてない。これっぽっちも!
全部本当の気持ちだから。

けどね、
あなたはそうじゃ、ないんだね。

だけどあなたがすきでした。


だからあたし、
いっぱい考えました。

どうやったら上手く伝わるかって。
あたしは頭が悪いから、ものすっごく大変だった。
そんなあたしが良い答えなんて、見つけられる訳ないじゃない。

理屈じゃないって、考えたのよ。


「神田、すき」


それを一回言えば、後は本当に簡単だった。
凄く近くに居られた気がする。

幸せだよ。

今日も、昨日も、これからもきっと。



ねえ?
今何考えてる?


「神田?」
「五月蝿い」


痛い。腕。つかまれた。


「痛いよ。・・・もちょっと優しく痛くして」
「どう加減すんだよ。」
「・・・怒ってるのは、何故?」


そう尋ねると、神田はあたしの腕を
振り払うように解いた。


「神田、すきよ。だいすき」


せつなくてしたたか


「俺はお前なんか大嫌いだ」


そうよいっそむちゃくちゃにこわしてくださいな