いい感じのお天気だったんです。
さんさん太陽さんです。
風もいい具合にそよそよしてます。
だから少しくらい転寝してるの位、
許していただけませんか?
「厭だよ」
肉体労働は苦手。
風紀委員って地味で楽そうだったから入ったのに。
(・・・整備、箒とか持ってこないといけないし)
面倒臭がりな私にこんな仕事。無謀よ。
其の上こんな天候。
「無理ですって」
「知らないよそんなの。早く終わらせて」
「(・・・鬼)はーい」
ひたすらホッチキスでプリントの冊子を
作っていく。
どちらもいい感じにどっさり山が出来てる。
.....一生終わらない気がする。
「・・・委員長・・・」
終わらないですー・・・と言いかけ、はっとした。
すやすやと寝ておられます。あの委員長が。
(ああああ・・・に、日光が・・・!)
人が折角貴方の分まで健気に働いていると
言うのに!畜生!無防備!殴りたい!
ふわふわなソファは応接室にこそ相応しい。
そして私にも相応しいのに・・・!
起きてください、激しく。
嗚呼。
「げんかい・・・」
(アタシだって、眠いんだ。)
瞼はもう待ってはくれなかった。
「・・・ 何事・・・?」
次に目を覚ました時、既に雲雀様は起きてました。
最初はソファの端っこで眠っていた筈だったのに
何時の間にか、彼の陣地を侵略していました。
「・・・あ、いいんちょー・・・お早う御座います・・・」
「・・・仕事、終わったんだろうね?」
・・・・ (゚Д゚;) (・・・)
「・・・ ・・・・ ご、御免なさい」
「・・・うん。許さない」
「(ひい!)で、でも此の陽気ですよ・・・!?」
「知らないよ。そっちの勝手な事情なんて」
其方も大概、其の・・・勝手な事情だと!
(何て言えるわけ無いじゃないですか!)
「・・・そして更に眠そうだね、この状況で」
「す、すみませ・・・!」
とろん、とろんと
(心無しか、体も揺れてる、気が)
「そんなに眠いならもう一眠りするといい」
「・・・・・・・・・え・・・・?」
|