ねえ、三橋。
なんでそんなに泣くの?なんでアタシなんかの為に
泣いてくれるの?アタシは、アンタのそんな綺麗な涙流させてもいい
権利なんか持ってないのよ?だからどうか泣き止んで頂戴。アタシはちゃんと一人で
泣けるんだから、ほら、ね。だからそんなに 悲しい顔しないで。
大丈夫。大丈夫よ、アタシは強い、強い。
「でも 、 さんはっ ... さん、が 泣いてる。から ... !」
「アタシが泣くのは 勝手だわ。三橋は、どうして?」
嗚咽の混じった二人の声がぎこちなく会話する。
「だ、って オレ は ... 、さん 好き、だも んっ」
「... み、みはし?」
「一人、で 泣かせたく ない。もん。っ」
顔を真っ赤にしてぼたぼたと大粒の涙を落としながら、途切れ途切れの言葉をアタシにくれた。
三橋こそ いつも一人で泣いてるじゃない。たまにアタシはもらい泣きするんだけどさ。
アンタは何なの。正直とても凄く嬉しいの。ただ、二人になっただけだよ 二人で泣いてるだけなんだよ。
一緒にいい年してうわーんって泣いてる、寧ろ面倒なだけなのに。
なんだかすごく安心するよ、三橋。
「 ありがとう 」
声を上げて、泣く。泣く。
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さんは好きな人に告白して振られてしまい泣いてた所を三橋に発見されてしまったのです。笑
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