阿部隆也。
侮れない、1年の癖にこの俺様を最低呼ばわりする上(うっわ俺ってば俺様なんて言っちゃったよ)、 生意気にも俺のボールとりやがるし(いやとっていいんだ、うん)、そんでもって
まで。
「どうしたの、榛名くん?」
は俺がこのガッコ入って一番最初に喋った奴。 学校で迷ったコイツは 「野球部何処ですか!?教えてください!」って凄い剣幕で聞いてきた。 早速マネジゲット!とか思ったんだけど、予想外にも滅茶苦茶可愛かった。(あああ)
それで俺がシニアに行くって決めたときも一人追いかけてきた。 「一人でなんか絶対行かせないんだから!っ、私だって、リハビリ、くらい 手伝えるもん!」って、半べそになって。 俺さ、すっげー嬉しかったんだよね。
だからさ、阿部隆也くん。あのね。
「... 榛名、くん。どしたの ぼーっとして」
「んー...」
「あ、ああ、っ も、もしかして 熱とか...!!」
「あーあー。大丈夫、違う違う」
おーおー睨んでる睨んでる。(笑)
... いや(笑)とか言ってる場合じゃねえな、アイツ本当何処まで やらかすかわかんねーし。 ぼーっとしてるから何されてもされたときだろーし、 あああああ言ってて恐え。はいはい阿部睨まないでください俺たち付き合ってんだし 普通じゃん、普通じゃんね。というわけでみせびらかせたいとおもいます。
あーあ。
俺ってば相当余裕なんだな。
ほんと、どこからくる自信だよ!
「榛名くん、疲れてるんだったら 今度病院行こうね」
「ん、何 ついてくんの」
「だって ...いかなさそう、一人だと」
「だな、だって俺寝てるもん 野球する以外」
「(べ、勉強いつするんですか)いこうね、ね。ね!」
「(、こいつ!かわいいからやめろ)... あーはいはいはい。」
ホ ワ イ ト ワ イ ラ イ ト
「先輩、俺も行っていいですか」
「ん、阿部くん。どっか悪いの?」
「榛名先輩がノーコンだからー(腕まくり)」
「い、いやだ 痛そう!うん、行こう 絶対ね!」
「(ニヤリ)」
「(くっそ! こいつ 確信犯かよ!)」
---
いうのわすれてたけど。これ 中学のお話よ? Σ