恋人は、小さな君。 花。


君という花 :)


『おはよう。ハウル。』
「。喉は渇いてない?」
『うん、欲しいな。お水。』

とびきり綺麗で美味しい水。
音を立ててゆっくり染み渡る。

『・・おいしい。』

ありがとう、って言おうとしたら先に口を開いたのは
ハウルだった。

「ごめんね」

ハウルは最近、ずっと「ごめんね」ばかり言い続けてる。

( わたし、何か言ったのかな・・・ )

『ねえ、教えてよ。カルシファー』
「俺が知るわけ無いだろ」
「そんな言い方しないであげてよ。カルシファー、は
 苦しんでるんだ」

優しいマルクル。
ありがとう、って言おうとしたら、またしてもタイミング
を逃した。わたしのコトを心配してくれているのでしょう
か。だったら嬉しい。

「、本当に心当りないの?」
『うん。ないの。最近ずっとこうなの、如何しよう?』
「落ち着けよ。おいら達は何も出来ないけど、是だけは
 いえる」

『なあに?』

「後悔してるんだ」

後悔。
後で、悔やむと書いて後悔。

『後悔って何に対してなの?』
「そんなの、「ごめんね」の対象に決まってるよ」

マルクルはそう言った。「ごめんね」の対象なんて、あたし
しかいないじゃない。

「だって君は、花だから。」




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ハウルだいすきー。